プラスチックとは加温した状態で <プラスチック・環境問題・生活>

粘い流動性を示し、所定の形に成形できる有機高分子物質のなかの天然樹脂、合成樹脂の総称であるが、普通、プラスチックといえば合成樹脂およびそれらの成形物をさす。

同じ合成高分子物質である合成繊維と合成ゴムとは、その物性で区別することができ、それらの中間に位置するものである。

フィルム、塗料と接着剤もその使用形態上からプラスチックとみなされている。

プラスチックとは可塑物という意味で、ギリシア語のplastosに由来する。

合成の高分子物質ではないが、ニトロセルロースを樟脳で可塑化したセルロイドがプラスチックの先駆けである。

セルロイドは1868年にアメリカのハイアット兄弟によって発明された。

日本でも1905年から生産され、台湾産の樟脳を可塑剤として利用し、世界一の生産をあげた時期もあったが、非常に燃えやすいのでその生産量が減少していった。

合成高分子としてのプラスチックは、1907年にアメリカのベークランドによるフェノール樹脂の成形法発明の特許申請に始まる。

ついで1921年にユリア樹脂、39年にメラミン樹脂などの熱硬化性樹脂が発明されていった。

さらに主として第二次世界大戦後に不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などの工業的生産が続いていった。

もう一方の熱可塑性樹脂は、アクリル樹脂が1927年に、さらにポリ塩化ビニル、ポリスチレンが生産され、高圧法のポリエチレンなどの工業的生産がそれに続いた。

1950年代にツィーグラー‐ナッタ触媒が発明され、低圧法ポリエチレン、立体規則性ポリプロピレンの工業的生産が始まった。

現在、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンが四大プラスチックとよばれ、世界の生産量の60%以上を占めている。
update:2010年02月17日